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ケルトセミナー “Eco-Poetics”と<存在>の詩学

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2018年12月9日(日)

2013年夏、惜しまれて逝去した、「現代アイルランドの詩神(橋本槇矩氏)」、Seamus Heaney(1939-2013)に、私の心にいつまでも響く言葉があります。 “We are dwellers, we are namers, we are lovers, we make homes and search for our histories.” (原文のまま)一見何気ない言葉のように聞こえますが、北アイルランドの片田舎で、カトリック教徒として育ち、いわゆる<動乱(the Troubles)>を耐え抜いたヒーニーにとっては、のっぴきならぬ、魂の底からの叫びに近い言葉であったと思います。今回は、この言葉を起点として、<住む(dwelling)>こと、<名付ける(naming)>こと、そして<家を創造すること(making homes)>(これが私のタイトルの“eco”=oikos+“poetics”=poiesisの原義)という3つのテーマを中核に置いて、それらのことを、ドイツの哲学者ハイデッガーの<存在論>をも援用しつつ、視野を広げてヨーロッパ近代の詩と絵画(特に風景画)の歴史のなかに探ってみたいと考えます。

お話の大まかな見取り図として、①特にヒーニーが共感したイギリス・ロマン派の詩人ワーズワス(1770-1850)を起点として、オーストリアの詩人リルケ(1875-1926)を中間に置く形で、ヒーニーに至る「詩の流れ」を、②そのワーズワスと同時代に活躍した画家コンスタブル(1776-1837)を出発点として、これまたヒーニーが愛した、セザンヌ(1839-1906)に至る「風景画」の流れを追いかけてみます。そして、その①の「詩」と②の「絵画」が合流する作品群の本質を<存在の詩学>と命名し、その実態を探ります。その際に、同じく<住むこと>を探求した我が松尾芭蕉と、ヒーニーの交響についても少しだけお話し出来るかもしれません。

URL:http://www.celtic.or.jp

会場福岡市健康づくりサポートセンター
http://www.kenkou-support.jp/index.html
〒810-0073 福岡県福岡市中央区舞鶴2-5-1

研修室A (あいれふ 8F)

※Googleマップの仕様により場所名が異なって表示される可能性があります

入場料/料金

有料

一般 1,500円 日本ケルト協会 会員は無料

お申込み事前申し込み不要
当日、会場で直接受け付けます
お問い合わせ

日本ケルト協会事務局

keiko-y@celtic.or.jp

TEL 092-574-2827

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