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U-39KUMAMOTO 宮本華子 Was ich dir immer schon sagen wollte, aber nur dir nicht sagen kann. 私は、あなたにだけ言えない。

このイベントは終了しました
2020年8月1日(土)~8月30日(日)

熊本ゆかりの若手作家の作品を紹介する「U-39KUMAMOTO」。ベルリンに住み、「VOCA展2020」で佳作賞を受賞した宮本華子の作品を展示します。

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この作品は私にとって特別な作品です。
これを作り終えたら、制作活動を終わらせることが出来ると思っていました。
完成し、ドイツで発表をして、自分の「いつまで」という問いの20%が取り除かれたことに気付きました。
私はまだ残りの80%とお別れするまで、作らなければいけません。
終わりが見えたことは、大きな救いです。
この作品は故郷の熊本、そして海のそばにあるこの美術館で発表しなければいけない作品でした。
それを理解して貰えて、実現させて頂けたことを心から感謝しています。
(宮本華子)

日本を離れドイツで暮らし始めると、実父にして幼少期から抱いてきた違和感をめぐる自身の複雑な感情と改めて向き合う覚悟ができた。2019年春、宮本華子はつなぎ美術館を訪ね、その複雑な感情を解きほぐすかのように制作を続けてきた一連の作品の最終章を海がある津奈木町の美術館で迎えることができないかと打ち明ける。作品にまつわる私的な出来事を明かし、ここで開催することの意義と制作プランを熱心に説き、今年の「U-39KUMAMOTO」での展示が決まった。今年3月に上野の森美術館で開催された若手美術家の登竜門とされる「VOCA展2020」に出品した《白が消えていく。―Mein Tagebuch―》は、VOCA佳作賞を受賞。そして、いよいよつなぎ美術館で最終章を迎える。実父に対して違和感を抱く理由を自身の家族に初めて告げるという今回の新作は、一連の作品の中では他者に対して最もアグレッシブであり、長く続いた葛藤の舞台を終演へ導こうとする強い意思が感じられる。
しかし、ここは終わりではなかった。
海がある町の美術館で迎えた最終章は、ようやく見えた終わりの第一幕だったのである。
(つなぎ美術館 主幹・学芸員 楠本智郎)

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---関連プログラム---
--公開制作
日 時 8月1日(土) 13:00~16:30(14時から15時までは対談のため中断します。)
会 場 1階多目的ホール

※会期中は不定期に公開制作を行います。

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--対談
宮本華子×友定睦(美術科/今作制作協力者)
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐため、当日は開催せずに後日動画配信することとなりました。

URL:http://www.town.tsunagi.lg.jp/Museum/

会場つなぎ美術館
http://www.town.tsunagi.lg.jp/Museum/
〒869-5603 熊本県葦北郡津奈木町岩城494

3階展示室
入場料/料金

無料

お問い合わせ

つなぎ美術館

TEL 0966-61-2222 / FAX 0966-61-2223

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