BASE GALLERY HAKATA ⻄川勝人個展「ノクターン」
福岡市博多区御供所町のBASE GALLERY HAKATAにて、現代美術家 ⻄川勝人さんの個展「ノクターン」が開催されます。
西川さんは、1949年東京生まれ。慶應義塾大学を卒業後、美術を学ぶため、関心を寄せていたバウハウス誕生の地ドイツに23歳で渡り、ドイツのミュンヘン美術大学、デュッセルドルフ美術大学卒業後、作家活動を開始。1994年以降、ノイス市にあるインゼル・ホンブロイッヒ美術館の活動に参画し、美術館に隣接するアトリエを拠点に活動。自然との融合を意識したプロジェクトや、彫刻、平面から家具まで、異なる造形分野を横断しながら制作活動を行い、現在はハンブルグ美術大学名誉教授として後進の指導にもあたっています。また2024年秋には、DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)で初の大規模な回顧展「西川勝人 静寂の響き」が開催されました。
今回の展覧会のタイトルにもなっている連作の作品「ノクターン」について、BASE GALLERY 代表の大西量明さんは「アクリルガラスの積層がなす色彩のグラデーションと陰影は、空間への認識に柔らかな変容をもたらします。その体験は、かつてホイッスラーが同名の連作において提示した、色調による視覚のゆらぎと音楽的な抒情性を想起させます。シンプルな構造と簡素な素材を用い、光と闇、その間に広がる陰影について、示唆に富んだ作品を生み出し続ける⻄川先生の作品をぜひご高覧ください」とメッセージを寄せています。
今回の展覧会では、「西川勝人 静寂の響き」で展示された作品「フィザリス」も展示予定。ガラス工芸で有名なイタリア・ヴェネチアのムラーノ島の吹きガラス職人が手がけた、ほおずきをモチーフにしたクリスタルガラスの大作にもぜひご注目ください。
■BASE GALLERY HAKATA について■
BASE GALLERYは1986年に東京で設立。ギャラリースペースで年間6~8回の企画展を開催すると同時に、モダンからコンテンポラリーの絵画を中心に彫刻、写真などあらゆるジャンルの作品の取引を行うアートディーリングを行っており、近年では「音楽と美術」をテーマとする美術館「artegio(アルテジオ)」(大分・由布院)の企画・プロデュースを手がけるなど、幅広い活動を展開しています。
そのBASE GALLERYが、2024年11月、東京・日本橋茅場町に次ぐ第二のギャラリースペースを開設したのが、アジアの中核都市として成長著しい福岡の街。その中でも、石畳風の舗装が施され、凛とした佇まいが印象的な “博多旧市街” にある日本最初の本格的な禅寺 聖福寺に隣接する場所でした。
BASE GALLERY HAKATAが入るグラムビル御供所町の敷地には、以前は町家があり、奥行きのある細長い敷地の真ん中には中庭がありました。
その町家の造りを生かし、入り口側には日本茶専門店が入ったビル、その奥に中庭、さらに奥に同ギャラリーが入ったビルが並ぶよう設計。中庭には、イサム・ノグチの作品「Pylon」が、樹木に見立てた形で設置されています。
日本茶専門店の「SABOE HAKATA」では、1階に売店、2階に茶房を併設。さまざまな日本茶と果実や穀物などを合わせた「T., Collection」をはじめ、福岡県八女の煎茶や抹茶、蒸したての饅頭を提供するほか、日本茶と好相性のお菓子やさまざまな茶器を販売。茶房では、「T., Collection」や九州各地より厳選した希少なお茶、お菓子のほか、茶と酒を融合した茶酒のカクテルなどを楽しむことができます。
会場 | BASE GALLERY HAKATA 〒812-0037 福岡県福岡市博多区御供所町5-27 グラムビル御供所町1F 福岡市地下鉄呉服町駅・祇園駅より徒歩5分 ※Googleマップの仕様により場所名が異なって表示される可能性があります |
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入場料/料金 |
無料 |
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