田上允克の顔展
「顔」は田上允克の絵画表現において、最も際立つ主題ではないでしょうか。
田上允克の描く顔たちは、どこかで会ったような、不思議な既視感をまとっています。
私たちは、人の顔に何を見ているのでしょうか?
この展覧会は、そんな問いかけから始まります。
1975年頃より絵を描き始めた田上氏は、人物デッサンを1年に1万枚、8年間にわたって土日に1日4回・計30ポーズというペースで描き続けました。圧倒的な枚数を通じて、まさに“力づく”で技術を積み重ねてきたと言えるでしょう。
描くたびに新しい発見があり、表現の面白みと理解の深化を経て、田上氏はリアルな表情や力強い眼差しを、ダイナミックな線や繊細な筆致で描き分けてきました。
その作風は時にシリアスに、時にユーモアを帯びながら、見る者を強烈に惹きつけます。本展では、1990年代から新作まで、田上允克が描いてきた「顔」をテーマに約30点を厳選して展示いたします。画面いっぱいに迫る“顔”の迫力と、内面までをも映し出すような視線に、ぜひご注目ください。
田上允克
1944年 山口県生まれ
1973年 油絵や銅版画などで絵を描き始める。
1978年シロタ画廊(東京)で個展。以降、現代画廊(東京)ほか東京、京都、山口、福岡を中心に各地で個展を開催。
ー 絵には描くにつれて、「こういうことなんだ」と判る面白さがあり、又、予期せぬ絵ができて来る楽しさがあります。これが、今日まで絵を描き続けて来た理由です。
絵に向かうときは、前もって作品のイメージはほどんどなく、敢えて云えば、手の動きにまかせ潮が画面に満ちてくるのを待つだけです。田上允克ー
©︎TAGAMI
会場 | ASTRoPE(アストロープ) https://astrope.jp 〒810-0014 警固1-4-7土橋ビル203 西鉄薬院駅南口、地下鉄薬院駅から徒歩5分 ※Googleマップの仕様により場所名が異なって表示される可能性があります |
---|---|
入場料/料金 |
無料 |
お問い合わせ |
ASTRoPE(アストロープ) TEL 09074581041 |