戦後80年特別企画展「赤とんぼ」Willowと呼ばれた飛行機

2025年7月19日(土)～8月31日(日) 9:00～17:00

2025年、戦後80年の節目にあたる今年、人吉海軍航空基地に最も多く残された九三式中間練習機(通称:赤とんぼ)の歴史と、基地との深い関わりを紹介する特別企画展を開催します。

「赤とんぼ」とは?

赤とんぼとは、旧日本海軍の練習機で、橙色に塗装された複葉機の見た目から、その名で親しまれました。正式名称は「九三式中間練習機」で、連合軍からは「Willow(柳)」というコードネームで呼ばれていました。

この機体は、人吉海軍航空基地において予科練習生の実習用として使用されていただけでなく、昭和20年(1945年)には神風特別攻撃隊「乾龍隊」が夜間訓練に使用した記録もあります。地元住民の中には、当時空を飛ぶ「赤とんぼ」を目撃したという証言も残されています。

さらに、終戦間際の「決号作戦」においては、人吉海軍航空基地に96機の赤とんぼが残されていたことが明らかになっています。本展では、赤とんぼの誕生から終戦までの軌跡を、日本・アメリカ両国の資料を基に紐解いていきます。


【同時開催:海外資料館との交流展】
アメリカのADBCミュージアムとの国際交流展も同時開催。お互いのミュージアムの取り組みや展示内容をパネル形式で紹介します。日米の視点から、戦争の歴史と平和への願いを伝えます。

URL：https://132base.jp/news/211/