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世界の新語から紐解く令和の 4 年間

世界の新語から紐解く令和の 4 年間
世界の新語から紐解く令和の 4 年間
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2023年11月18日(土)~12月16日(土)

コロナ禍、戦争、世界的な物価高。元号が平成から令和へと変わるのとほぼ時を同じくして、世界はその在り方を大きく変えました。そして、社会と言葉は不可分であり、急激な社会の変化に伴い数多くの新語が生まれました。「三密」、「人流」、「おうち〇〇」、「ウェビナー」、「チャット型 AI」、等、こうした新語はそのまま新しい時代のキーワードにもなり得ます。本講座では、本研究院所属の教員が、専門とする地域で生まれた新語を紹介しながら、それぞれの地域の激動の四年間を振り返り、展望します。

第1回:11月18日(土)10:30-12:00
蔦原亮(九州大学大学院言語文化研究院 准教授)
「スペイン ― -fobia 何を嫌い、恐れるのか―」
Aporofobia, turismofobia, yatrofobia 等、ここ数年、スペインでは -fobia (フォビア)という語尾の言葉が急激に増えました。この語尾は「嫌悪・恐怖」を表すものです。本講義ではこの数年の間に生まれた -fobia のつく語を概観し、現代のスペインに生きる人々が、何を嫌い、恐れているのかを考えます。
第2回:11月25日(土)10:30-12:00
西あゆみ(九州大学大学院言語文化研究院 助教)
タイトル:「英語圏 ―Intersectionality 交差する場所から問う―」
概要:近年、英語圏では #MeToo 運動や Black Lives Matter 運動などを経て、複数の権力関係が交差する状況を表す “Intersectionality”(交差性)への関心が高まっています。本講義では、この語の背景や議論を紹介するとともに、多様性や包摂に関連する新しい言葉や代名詞の用法の変化についても取り上げます。
第3回:12月2日(土)10:30-12:00
倉方健作(九州大学大学院言語文化研究院 准教授)
「フランス ― iel 「性」を選ばないという選択―」文法上の「性」が強く意識されるフランス語では、「私」は常にどちらかの「性」に所属することを強いられます。この講義では、そうした伝統的な文法規則がLGBTQの意識が高まる近年問い直されている様子を見ていきます。
第4回:12月9日(土)10:30-12:00
呉修喆(九州大学大学院言語文化研究院 助教)
「中国 ― 润(rùùn) 日常的実践としての離脱―」
激しい競争を繰り広げる中国社会の様相は、近年、しばしば「内巻(nèijuǎn,インボリューション)」で表現されます。一方、過度なストレスを忌避し、「躺平(tǎngpíng,寝そべり)」というスタンスを選ぶ若者も増えてきました。本講義では、関連する新語・流行語を紹介しつつ、第三の選択と言われる「润(rùùn,離脱)」について考えます。
第5回:12月16日(土)10:30-12:00
佐藤正則(九州大学大学院言語文化研究院 教授)
「ロシア(ソ連)―”быт”(ブィト) 破壊の対象か、建設の場か―」
ロシア革命後のソ連では、”быт”(ブィト)(日常生活)という言葉がにわかに注目され、この概念をめぐって知識人たちの間で活発な議論が展開されました。この議論を手がかりに、ソ連に生まれた新たな世界観の諸相について考えます。

会場九州大学伊都キャンパス・イースト1号館2階EC203会議室
〒819-0395 福岡県福岡市西区大字元岡744番地744番地

JR九大学研都市駅~昭和バスで15分

※Googleマップの仕様により場所名が異なって表示される可能性があります

入場料/料金

有料

1000円/名

お申込み下記のURLもしくはポスター掲載のQRコードからお申し込みください。
https://forms.office.com/r/AiuwDApSVL
お問い合わせ

九州大学人文社会科学系事務部総務課庶務第二係

jbssyomu2@jimu.kyushu-u.ac.jp

TEL 092-802-6307

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